agriconsulting’s blog

農業経営戦略コンサルティング潮田武彦の日々の活動ブログ。日本で唯一の栽培から6次産業化からITによるブランド化までできる農業専門のコンサルタント。茨城県6次産業化プランナー。経営する農業法人は経済産業省クールジャパン認定商品として日本の全ての商品のベスト500にも選ばれている。日本の匠の逸品として国内外で高い評価を受けている。

【成長産業としての農業と利益率と、お金の流れ】

【成長産業としての農業と利益率と、お金の流れ】

 


農業法人の利益率が、今、農業界の問題としてクローズアップしてきている。

 


農業コンサルティングとして『農業経営者が儲かる仕組み』を構築する時に、重要視しているのが、『営業利益率』

 


この営業利益率を10%以上にもっていくことにしている。

 


特に、ここのところ農業法人の利益率が非常に低いか、マイナスに転じている問題がある。

 


例①農業法人の売上と経費と利益率の構造で、

1反歩あたりの売上が27.2万円、経費が26万円で、利益が1.2万円

で、利益率が4.4%。

面積が10町歩で、120万円。

 


このとき、 120万円からなんだかんだと税金引かれて、78万円

この12倍として936万円を融資で受けられる。

これがある作物のスタンダード。こういう種類の作物の事例も多いと思う。

 


アメリカ国債に投資すればリスクなく2%の利益。

 


農業で時間と労力とリスクをかけて、どちらがいいかということになる。

 


なので、10%以上は確保したい

 


ちなみに、他産業では

 


売上

イオン → 8兆2101億円

 


ヤフー →   8537億円

 


営業利益率

イオン →    2.3%

 


ヤフー → 22.5%

 


営業利益

イオン → 1847億円

 


ヤフー → 1920億円

 


となるそうだ。

 


ヤフーの成長力の秘密の一部は、ここに隠されていると思う。

 


先の例①で、この農業法人の場合、ぜんぜん土作りがなされていない。売上が少ないので、生産性を高めるのに機械投資に重きを置いて、面積で稼ぐスタイル。土作りに投資できない。ほぼ化成肥料のみの土作り。

 


現場を見ると、技術が低く、生育が悪く、病気が多い。農薬代がかなりかかる。でも、低品質で収量が低く、さらに病気と栄養不足の生理障害で、畑に捨てているものも多く見受けられる。

 


これに対して、作物によって売り先の形態や状況によるが。。。

 


攻めの農業で、土作りに経費をかけてもらい、最高の土の状態に持っていく。

 


かかるコストは、最高でも1反歩で、プラス12万円

 


そうすると、生育がよく、高品質で、収量が高く、病気がなく、クズがなく、農薬代が少なくて済む高収益の構造に持っていける。

 


1反歩の売上を厳しく見積もって、

売上64.8万円に対して、経費26万円プラス12万円で合計38万円

 


営業利益は26.8万円で、営業利益率は41.3%

 


10町歩に換算すると2680万円の利益が近い将来、見込める。

これから税金引かれて1742万円。

12倍として20904万円の融資が受けられる。

 


営業利益率はヤフーを上回り、成長する産業として、農業が見込める。

 


融資が大きく受けられないと成長しようがないからね。

 


10町歩でコストが3800万円だから、5.5倍の成長が見込める。

 


だから1反歩から初めても5年以内に売上が1億を越える仕組みを構築する。ちょうど新規就農の支援の要件の5年以内と合致してくる。

 


農業って、現場の技術を高めれば高めるほど、凄い差が生まれる。

 


これが農業の面白さの醍醐味であって、儲かる農業の真髄だと思う。

 


ただの水と、光を使って、累乗の成長を見せる農作物の生理をうまく使うことが、農業技術の醍醐味!

 


儲からないという雰囲気を世の中流しているがそれは経営者の質による。

 


大半の農業経営者が技術的に、ここに至っていないので、農業は儲からないという声が大きく、実際に儲かる農業の経営者の声は、すごく小さい。儲かっているから、儲かっていると、儲からない農業者の前、話しづらい。聞いてくれれば、きっとなんでも教えてくれるかもしれないが、接している儲かっている農業経営者は人格も優れているので、自慢もせずにできるだけわからないようにダンマリしているのが、現場を見ていて感じること。

 


話を戻すけど、この仕組みを最低限の1反歩から3反歩で作り上げる。これが農業経営者に儲かる仕組みを構築するおおもとの私の農業コンサルティングの今の考え方。

 


なので、1作作る間にできるだけここの仕組みの構築に至りたい。早ければ3ヶ月遅くとも1年以内。

 


農業は収益は必ず一年以内に来る産業だから。

ここを過ぎれば運転資金も一年以内に返済可能と面白い現象も起きてくる。

 


今は、実績あげたので、問題は農業経営者のメンタルの問題をどう解決するか?農業経営者の夢をどう実現するか?に至っている。

 


この例は、売り先、売り先の出荷形態、栽培作物、土地の確保、雇用の確保、機械化など、条件が最高に整っている状態で、最高にうまく行く見込みの状況の1つの例としての説明ではあるが。

 


利益率は、下がったとしても、基本的に、儲かる農業の仕組の構築方法は同じである。

 


この仕組みの流れを作り上げることを旨としている。

 


たいていの農業経営者がまだまだ眠った状態であるので、覚醒した農業経営者がどんどん出てきている。

 


自分的には、コストを抑えて、現状から利益率を2万円高めて、利益率を10%高めるという方法も考えられるが、成長率も考えると前者の方がドキドキして面白い。

 


農業コンサルティングさていただいた方の中には来期は売上12倍にするという実行可能な、結果の出る、無理のない、リスクがほぼゼロに近い、確実に達成可能な計画を、一緒に、もう既に立てて、今、土作りの仕込みをしてもらっている農業経営者もいる。

 


これから、どんどんこの一年で農業コンサルティングさせていただいた農業経営者の結果と大いなる会社の成長が目に見て来る状況になって来る。。。。はず。。。。(笑)

 


とても楽しみ!

 


そして新規就農者に苦しみではなく楽しみを持って農業界に来て欲しい!

 


もうそろそろ、儲かった農業経営者から、税金払うくらいなら、私にコンサルティング料金を払ってもらえるだろう!いくらでもお待ちしております!(笑)

 


今は、さらに状況が整ったら、農業コンサルティングから、もう一歩進んで、農業投資家にでもなろうかと計画中。(笑)

理由はわかるよね!(笑)ということで、また次回に。

 


今日は全国の優秀な農業経営者と会える!楽しみ!